桐高では学年220位で停滞、
一年後に千葉大学 合格!
石田 君 ≫≫ 千葉大学(工学部)進学/ 桐生高校(普通科)卒
「現在、体験授業説明会は満席となっています。キャンセル待ちリストに登録してお持ちください。」
石田は後期試験が不合格になった直後に、前橋三河校に申込みの電話を入れたが、上記のような対応だった。
その電話から5日が経過していた。この5日間に小野池や他の東進の説明会などに参加した。「東進前橋三河校は人気だから入学できないかもしれない」と思っていた頃に、ようやく電話が鳴った。「説明会に空席がでました。27日の10:00~はいかがでしょうか?」「行きます!」
2人の繰上げ合格キャンセルにより、2名の空席が出たとのことだった。この説明会で同席になったのが、Mさんだった。2時間の説明会で石田は入会をすぐに決めた。
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石田は高校1年次から伊勢崎の東進衛星予備校に通っていた。だが、水泳部だった石田は受験意識が低く、赤点スレスレの成績で過ごしていた。その頃の石田の成績は、桐高の中において、模試、定期考査ともに220位付近で安定していた。高3の部活引退を期に、全力で東進の授業を受講した。すると、短期間でどんどん成績が上昇していき、第一志望の群馬大学に出願できる状態まで成績を伸ばした。だが、前期・後期とも群馬大学工学部を不合格になった。
「高3の夏以降、本気になったら東進の講座の素晴らしさがわかりました。ただ、短期間しかなかったために、付け焼刃の勉強になってしまい、特に二次対策はかなり後手に回った状態でした。」
その反省から、浪人時には石田は全教科において基礎力をつける事を重視した。
英語については、文法Ⅲからやり直し、5文型の概念を使って英文を大量に精読した。構文読解の復習時には、なぜ見抜けなかったかの考察学習を真剣に取り組んだ。
5月になると、暗記ペアが始まった。暗記ペアとは、週に3回、お互いの単語集などを出題し合うテスト会である。ペアの相手は、あの時、説明会で同席したMさんだった。ペアの初日。Mさんは正答率100%だった。そして次の時も100%で仕上げてきた。
「俺は1~2ミスになっている。Mさんに負けないように100%に拘ろう。」石田はこれまで染みついた「そこそこ暗記」レベルをやめ、100%の暗記に仕上げるということに拘ることにした。その後毎回の暗記ペアにて、お互い100%正答率をMさんと1か月間続けたのだ。
ペアのMさん談「あの一か月は本当にお互いミスをしない緊張感の連続でした。私も英語・社会で90%以上出せたのは暗記ペアのおかげです。「そこそこ」と「100%」の違いが私にとっても決定打でした。ペアの相手の石田君も大幅上昇したのであれば私もペアとしてうれしい限りです。」
7月の面談時。校長が数学の受講ノートや模試の痕跡を眺めていた。「石田君、君は粘り解きも考察もしていない。このまま機械的に受講をこなしても伸びないぞ。学習法を変えろ!」石田はそこから数学の学習法を変えた。数学だけでなく、どの教科においても基礎を使って思考する学習を意識していった。
4月→6月→8月と順調に成績は上昇していった。ただ、10月のマーク模試はついに伸び悩みが起こる。
「いよいよ、自分の能力の天井が来たと思いましたね。マーク模試が71%辺りで安定してしまったのでメンタルがヤバくなりました。でも、浪人したことの後悔はなかったですね。朝、規則正しく起き、9:00~21:00まで毎日学習できた事。目標に向かって前進している感=生きている実感、みたいなものがありました。」日曜日も含めて1日も休まなかったのが誇りと自信になっていった。センター前日もそれほど緊張しなかった。
いよいよセンター当日。二日とも大きなトラブルもなく終えた。自己採点で79.4%。大幅に自己ベストを更新した。電気電子と共生応用の2学科で悩んだが、勉強会で学んだ願書倍率読みを実行して、電気電子に出願した。それからは千葉大学過去問演習講座で対策を練った。過去問を解き、答案添削してもらい、解説授業を受講する。このサイクルを全教科とも10年分もこなす講座だ。石田はこの中で傾向を掴み、特に化学では予想していた実験問題が出題され得点を稼ぐことができた。
そして、合格発表。発表の1時間前からPCの前でソワソワしていた。時間になって番号を確認した時、『あった。』とだけ呟いてそのまま呆然とした。すぐに合格を受け止められなかった。近くにいた母親は『ウソ!?』とだけ言って、号泣した。石田は、2つの東進衛星に合格報告をしたのだった・・・―完―
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<石田君から>
「東進なら基礎を重視した学習からスタートしてもそのまま基礎クラスで終わることが無いですよね。基礎を終えたらすぐに応用~志望校の講座へ進めることが魅力でした。現役時に通っていた伊勢崎校にも、とてもお世話になりました。さらに表町校では一人一席の専用席、チューターに沢山質問できる環境、浪人生しかいない(=校舎が静か)という環境も整っており、それらの環境全てが勝因だったと思います。大学入学後、浪人経験をした友達とお互いの予備校の話をすると、どれだけ自分が予備校の環境に恵まれていたかがわかりました。表町校は全国で一番の予備校だと思います。大学生になった今、緩い生活が続くと、“あの熱かった浪人時代に戻りたい”って思うぐらいなんですよ(笑)。」